前回のエントリーで、(実はもちろん)花、茎も食べ、葉っぱはお皿代わりしてしまうバナナには、捨てるところがないという話をしましたが、なんと皮も調味料に使うという地域があるのです。
インド北東部のアッサム州では、バナナ(ビームコムと呼ばれる太くて種がある種類)の皮を天日干しにしたものを焼いて灰にし、それを水で濾してカール(Khar)という調味料にします。海から遠く離れたアッサムでは、その昔、塩を手にいれるのが難しかったので、その代わりに使われていたとか(でも、岩塩もインドでは昔から使われていたはずなのですが)。
アッサム出身の知り合いのお宅でカールを使った料理(上の写真)をいただく機会があり、カール自体をちょっと味見させてもらったのですが、確かにちょっとしょっぱかったです。1年以上保存できるそうなのですが、市販はされていないとのこと。
これがカール。見た目は、さらっとしたお醤油みたいな感じですね。
バナナの皮はアルカリ性で、カールには食材を柔らかくする力があり、調理に時間がかかる乾燥豆なども短時間で火が通るそうです(アフリカのウガンダなどでも同様の方法で豆を早く煮る工夫がされているとか)。また、腸をきれいにしてくれるとも言われています。
上の写真の一番上が豆のカレー、ダールなのですが、カールが使われているせいか、これまで食べたどのダールとも異なる味わいでした。豆の旨味をギュッと凝縮したような、ぽってりとまろやか、でもやさしい口当たりが忘れられません。他のお料理もどこか懐かしさを感じる味。
アッサムをはじめとするインド北東部の人々は見た目も私達日本人に似ていますが、料理も日本人の口に合うのかもしれません。例えばお米もパラッとドライなものでなく、日本のお米のように粘り気のあるいわゆるスティッキーライス、またヒンドゥー教徒でも豚肉を食べます。
カールを使った料理の作り方を教えてもらいました。上の写真の中央下の未熟パパイヤのカールです。カールというのは調味料の名前であると同時に料理の名前でもあります。これぞアッサム!、郷土を代表するお料理だそうです。カールが手に入らなければ重曹で代用可能(でもあの旨味はでないけどね、とのこと)。
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未熟パパイヤのカール(Amitir Khar) -4人分-
未熟パパイヤ 1/2個 (種をとり、皮を剥いて、賽の目に刻む)
ガーリック 2片(縦割りにする)
赤唐辛子 2本
ベイリーフ 1
青唐辛子 2本 (縦割りにする)
マスタードシード 小さじ1/4
スパイスミックスPanch Phoron(フェヌグリークシード、クミンシード、ブラッククミンシード、マスタードシード、フェンネルシード)小さじ1/2
マスタードオイル 大さじ1
カール 大さじ1
塩 適量
1.鍋にマスタードオイルを入れ、強火で1分加熱する。
3.中火にしてマスタードシード、スパイスミックスを加える。
4.ガーリック、ベイリーフ、赤唐辛子を加えて炒める。
5.パパイヤ、塩、カールを加え、2〜3分混ぜながら炒める。
6.蓋をして10分程度、パパイヤが柔らかくなるまで弱めの中火で煮込む。
7.青唐辛子を加えざっと混ぜて火から下ろす。
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お料理は大きな皿にとってご飯と混ぜていただくのですが、出されたお皿がなんとも素敵でした。写真がうまく撮れなかったのですが、細かい模様が描かれています。こんな素敵なお皿、チェンナイでは見たことがありません。アッサムでは普通に売られているとのことなのですが、欲しい!
はじめて食べたアッサム料理はことのほか美味しかったし、このお皿を探し求めていつかアッサムを訪れたいともくろんでいるところです。
